北朝鮮の脅威
政治活動

北朝鮮の脅威

5月29日北朝鮮の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下しました。5月だけでも3回、今年に入ってから実に9回ものミサイルが発射されています。国内外からは怒りや困惑の声が上がっています。主要7カ国(G7)は一 […]

5月29日北朝鮮の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下しました。5月だけでも3回、今年に入ってから実に9回ものミサイルが発射されています。国内外からは怒りや困惑の声が上がっています。
主要7カ国(G7)は一連の北朝鮮の挑発行動を受け、圧力強化で一致。又、国連の安全保障理事会では、北朝鮮への制裁決議案の審議に入りました。米国のティラーソン国務長官は、韓国を訪問した際に「オバマ前政権の北朝鮮に向けた戦略的忍耐の政策は終わった」と告げました。これは今後北朝鮮の脅威が高まれば、米国は軍事行動を含めてあらゆる選択肢を検討するという明確な意志の表れです。その言葉通り、すでに米国は2隻の空母を朝鮮半島周辺の日本海に派遣しています。北朝鮮を取り巻く情勢は、緊迫の度合いが一気に増しています。
それを受け、最近私は地元の会合で、北朝鮮からミサイルが日本の領土や領海に落下する可能性がある今、どのように対応したらいいのかを具体的に話をするようにしています。
「今まで災害対策を考える場合、天災や火災などだけで十分でした。しかしこれからは、ミサイル落下も視野に入れ、対策しておかなければなりません。北朝鮮からのミサイル発射情報が日本政府に入ると、全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達を行ないます。そして自動的に市町村の防災行政無線等が起動し、屋外スピーカー等から警報が流れ、皆さんがお持ちの携帯電話にエリアメール・緊急速報メールが配信され警告音が鳴ります。この弾道ミサイルが発射されると、早ければ数分という極めて短時間で、日本に飛来してきますので素早い対応が必要です。では、警報を受けて私たちはどうすればいいのでしょうか?ミサイルからの爆風から身を守る為、もし屋外にいるのであればできるだけ頑丈な建物や地下に避難してください。適当な建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守ってください。屋内にいる場合は、爆風で飛散したガラスが凶器になります。できるだけ窓から離れ、可能であれば窓のない部屋に移動してください。万が一近くに着弾したら決して近寄らないようにしてください。毒ガスが仕込まれている可能性もあります。着弾した場所に行くのはわざわざ有害物質を吸いに行くことになります。」
残念ながら現在の状況は「日本有事」と言っても過言ではありません。我が国の防衛のあり方や、将来起こり得る北朝鮮崩壊に向けた「ポスト金正恩体制」への対応等どうするのか、その時中韓との連携は?等々。有事が起こってからでは手遅れになるでしょう。誰もが経験をした事のない脅威が目の前に迫っています。命懸けで阻止しなければなりません。
「備えあれば憂いなし」政治家の外交努力を含め力量が試される事態と言えましょう。