危機でも他者を配慮できる日本人!
災害

危機でも他者を配慮できる日本人!

 今年は年が明けて元旦には能登半島地震、2日には羽田空港での事故と衝撃的なニュースが次々と飛び込んできました。余りにもショッキングな天災と人災で正直今年はどうなることかと思いましたが、今はようやく復旧の兆しが見えてきてい […]

 今年は年が明けて元旦には能登半島地震、2日には羽田空港での事故と衝撃的なニュースが次々と飛び込んできました。余りにもショッキングな天災と人災で正直今年はどうなることかと思いましたが、今はようやく復旧の兆しが見えてきています。これらの出来事から、私たちは新年からたくさんのことを気づき、学ぶことが多々あったように思います。

 日航機の衝突事故は、人の思い込みのちょっとした行き違いが大きな災いを招くと知りました。この事故で被災地に向かう途中で亡くなった海保の方々には心からお悔やみ申し上げます。その不幸出来事の中でも賞賛すべきは、日航機の乗客が短時間で全員無事に脱出したことでした。

世界の多くのメディアは、最初はCAの日頃の訓練の賜物だ!良い仕事をした!と、まさにミラクルと報道しました。そして時間が少し経つと、「日本人の乗客も実は素晴らしかったのではないか」との声が上がって来たことでした。危機的状況で必死に仕事をするCAの方に協力するように乗客の方々は自主的に「静かにしましょう」「大丈夫、絶対助かるから、指示があるまで動かないように」「荷物を持たないで脱出しましょう」と見事な連携が取れていました。これは日本人が危機的状況でも他者を思いやる力がある国民だからできた行動ではないか‥他の国の方であれば我れ先に早く避難させろとか、お金を払っている客から脱出させろとか、CAに噛み付いてしまい、結局混乱して助からなかったのではないか、と一部メディアが指摘していました。

 「日本人が危機的状況でも他者を思いやる力がある国民だからできた行動」は能登半島地震でも随所に見られました。被災なさった方々が孤立した状況の中、互いに助け合い励まし合い救助を待っていたというエピソードは多く報道でも流されました。その中で、医療に携わる方々の献身的な姿は、まさに他者のために力を尽す象徴に見えました。

 いざという時に慌てる事なく日頃から備えておくことの重要性。1人では救助できなくても、他職種の方々と協力すれば被災者を救う事ができるなど‥これからも多くの学びが出てくると思います。世界の国々は、先進国で災害の多いのは日本なので防災を学びたい!と心から思っています。世界に役立つ情報にするには、しっかりと総括して今後に備える事が大切です。「本物の生き方とは、人のために生きることだ(ブルースリー)」この言葉を心に刻み、今年は、いざという時に万全に備える年にしていきたいと思います。