厚労省 統計問題について
昨日も予算委員会で集中審議が行われた「厚労省による統計調査の不備の問題」について一言述べさせて頂きます。本来あるべきルールに従って取り組むべき統計の調査方法に数々の偽りがあり、政府統計に対する国民の信頼が揺らいでいます。 […]
昨日も予算委員会で集中審議が行われた「厚労省による統計調査の不備の問題」について一言述べさせて頂きます。本来あるべきルールに従って取り組むべき統計の調査方法に数々の偽りがあり、政府統計に対する国民の信頼が揺らいでいます。この問題は2004年から始まったとされており、私自身もその期間に厚生労働省で政務3役の政務官・副大臣を務めておりましたので、責任を強く感じております。本当に申し訳ありません。お詫びの気持ちも兼ねて、再発を防ぎ国民の皆様の信頼を取り戻すために、今後取るべき厚労省の対応策を3つ提案します。
1. 統計に携わる人員増・それに関する予算の増額。
厚労省で統計に関わった職員は、2004年は315人、2018年は233人と削減されています。厚労省が担当する統計の重要性は時代と共に大きくなるのに、一方では予算は削られ、職員一人当たりの業務量が増え年々厳しい状況に追い詰められたと容易に想像できます。おそらくはその流れで、昨年末の「働き方改革」データ集計も問題になったのだと考えます。早急に手を打つ必要があります。
2.「役人は間違わない神話」から脱却し「役人も人間、失敗もする。失敗を許す文化」も時には必要。
歴史的に見て日本の為政者が第一に考えていたのは「メンツを保つ」事でした。それが明治以降も役人の中に脈々と受け継がれ、お上意識と相まって「役人は間違わない神話」に昇華していったのだと思います。この神話に雁字搦(がんじがら)めにされた現在の役人は、なぜか役人だけは間違いは許されない!と思い込む様になり、国民もまたそれを当たり前のように受け入れてきました。その神話の限界が今回の問題の根底にあると考えます。だからこそ今回の問題も15年もの長きの間、多くの職員が気付きながらも表面化しなかったのでしょう。そろそろ間違えを修正する勇気とその失敗を許す文化に変えないと、日本の行政機関の首が締まり、あってはならない災いが国民に降りかかることにもなりえます。
3. 縦割り組織を廃し、統計を一元化しダブルチェック体制を整える。
人間は、間違いを犯すもの・・・それを前提に、複数の人間がダブルチェックできる行政組織をつくる必要があります。ビックデータの時代を迎え、統計には高度な専門性が求められます。今後は各省庁で抱える統計を一元化して、専門性を極め、透明性を保つことが必要と考えます。
目の前の失敗を恐れ、それしか論ぜられないようでは我が国の明るい未来はありえません。
現時点ですべき事は、
原因を突き止め、再発防止に誠実に努力する事です。
正しい行為の道筋に沿って行動を実践すれば、必ずや成功や失敗を超越し、新たな価値を生み出せる国家になるでしょう。その為に懺悔を兼ねて私も政治家として責任を感じながら、実践し努力することをここに誓います。
掲載した写真は、松谷はるひこ吹田市議会議員と朝の街頭演説、里野よしのり吹田市議会議員後援会の新春の集いでの挨拶、薬剤師の大先輩である小田早苗先生の旭日雙光賞受賞祝賀会での祝辞、女性薬剤師の集まりで本田あきこさんの応援演説、摂津市内で行われた自主防災訓練、自民党女性局の役員として掲載されているポスター、夢のファミリーフェスタ、くるくるアースフェスタで挨拶などです。