地方創生を成功させるには
今国会の重要課題である「地方創生」の特別委員会で質問しました。その際に委員会の参考人であった富山市の森雅志市長から大変興味深い話を伺いました。「これまでの公共交通機関は、採算が悪くなると運行本数を減らし経費削減してきまし […]
今国会の重要課題である「地方創生」の特別委員会で質問しました。
その際に委員会の参考人であった富山市の森雅志市長から大変興味深い話を伺いました。「これまでの公共交通機関は、採算が悪くなると運行本数を減らし経費削減してきました。すると利用者離れがますます加速し、最終的には廃止に追い込まれるという負のサイクルに陥ります。しかし、逆の発想で行政が思い切って公共交通に助成金を出して、運行頻度を上げていったことで、利用者はどんどん増えてきて、やがて障害者や高齢者も街中に出てくるようになりました。沿線では住宅建設が活性化し、地価は上がり、外からの投資も生むようになり・・・街は好循環を呼び込み、見事に再生していきました。」との内容でした。
富山市の事例に見られるように地方創生を成功させるポイントは、「経済の好循環を呼び込む仕組みを造る」ことだと考えます。私が区議会議員時代に商店街活性化策として手掛けた「沖縄タウン」 も沖縄から一括して仕入れを司る株式会社を商店街内に作り、商店街に沖縄の商品を提供して直営店を運営して利益を生み、これを原資に沖縄から出店を促す為の空き店舗の家賃補助や商店街全体の沖縄風の改装など活性化に使いました。この仕組みが上手く機能して、沖縄タウンは10年経った今も元気な商店街として賑わっています。
私が現在大阪府の吹田・摂津で取り組んでいる「循環器病を減らす街づくり」も、食事と運動のバランスを取る循環器病予防特有の医療情報を商品化して対価を得られる仕組みを、医療関係者だけでなく市民にも参加してもらい街全体で取り組み、全国から世界から経済の好循環を呼び込める街にするのが私の夢であり私が地元で行う地方創世です。
このような取り組みが全国の多くの街で実施された時、日本国としてどのような顔を世界に見せていくと良いのでしょうか。
私は「我が国日本は、高齢社会を自慢する国になるべき」だと思います。
世界一の長寿国を実現した結果である日本の高齢化社会には、経済の好循環を呼び込む仕組み造りが必ず出来ると確信しています。石破大臣は委員会の採決前に「地方創生は、日本創生という試みだ。これが最後の機会のつもりで臨んでいる」と訴えられました。
崖っぷちに立ち、後がないというスタンスで必死に取り組めば必ずチャンスは見えてくるものだと私は信じています。
我が町に住み続けたいと思える街づくり目指し頑張ります。